彼は何事にも一生懸命だった。
彼は正義を論した。
彼は世界を見ていた。
彼は僕についていけないといった。
彼は太く短く生きたいといっていた。
恐れを知らない誇りを持った優秀な戦士だった。
でも彼の死は早すぎた、それも異国の地でただ一人
“もうだめかも”常にそう言っていた。
皆に迷惑がかかると常に気を遣っていた。お前はどこに行きたかったのか。ただ一人。
何回も聞いた“もうだめかも”でも彼は強かった。強くなっていった。
まるで地獄との境の修羅のように。強くなりながら自分で舵を取っていった。
でも君はまだそんなに太くはなっていない。世界も見ていない。
君の身に何があったかは知らない、でも君は死んでしまったようだ。
信じられない、お前はそれでいいのかお前の世界はそこで終わるのか?
東南アジアのペナン島、ほんとにそこがお前の死に場所なのか?
現実が事実となる瞬間、感情は消えうせる。
現実を疑っているこの瞬間、お別れへのプロローグ、君は何をしているのか?
君が舵を取らなければだれがとるのか?
故郷に錦は飾ったのかい?
女の子をどれだけ幸せにしたのかい。
残された使命はたくさんあるだろう。
日本で最後にみた桜は覚えているかい?
ジェットからみた隅田川の、そうかもう二度と乗れない気持ちでいたもんな。
今の俺はPacificWorld、いいから戻っておいで所詮俺たちの庭じゃないか、縁側まで迎えに行ってやるからな。
元気な顔して帰ってこいよ。お前の死体しっかり担いでやるよ。心配するな。
やっぱり君の分まで、俺がやるしかないんだな。
お前もキツイな、まあ、とりあえず戻ってこい。
それからだ。戦いも安らぎも全て、、、